1975年式 BMW2002A 購入(トラブル!?)記録の延長!!

1.景色の良い場所で、356の写真撮影をしました。

初めて356で遠乗りをしたのですが、いくらレストアしてあるとは言っても45年も前の自動車ですから、

初めのうちは、エンジン等の機械廻りの音に耳を澄ませて、不具合が出ないだろうかと心配でしたが、

高速道路を一時間も走るといつの間にかそんな事は頭の片隅から消えうせ、無心でいる自分に、

ふと気付き、それからは在らぬ心配をするよりも、心底楽しむ事が大切と気持ちを切り替えましたが、

それにも増して、たかだか90馬力しかないので、性能的には余り期待していなかったものですから、

逆に裏切られたような、頭の上に?マークがいくつも現れるような出来事をここではご報告致します。

<写真は356Bの各部ディティールです>
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<各部ディティールの説明>
・写真上段一番左で解る通りカーペットはオリジナル色だが、レザーはオリジナルより色が鮮やかな物になっている。

・同様に、356Bの時代には無い356Cの純正色のドルフィン・グレーという色で塗装されている。

・写真中段一番左は当時物の七宝焼エンブレムで、超貴重品。

・写真中段左から4枚目のスペアタイヤの下のロゴ入りゴムシートは、無くなっている車両が多いらしい。

・写真中段一番右は、右側のみにつくボディのコーチワークをしたロイター社のエンブレム。

 ちなみにタイヤはミシュランXZXという旧いトレッドパターンの新品です(ミシュランは偉い!)。

・写真下段左から二番目は、社外品のヘッドライト・グリル(魚は焼かない)。

 オリジナルは三箇所ボディに穴を開けるので却下。

・写真下段左から四番目と五番目はウオッシャータンクとヒューズカバーで、これはまず手に入らないらしい。

・写真下段左から六番目と七番目のビスは4mmと5mmのマイナス・ビスが正しいらしい。



先ず一点目ですが、登坂車線が続く長い上り坂を走っている時、4速のままだと徐々に速度が落ち、

シフトダウンする場面が来ると想定していたのですが、予想に反して4速のままグイグイ登ってしまいます。

現代のファミリーカーが速度が落ちる様な場面でも、何事も無かったかの様な、力強い登り方をします。

同じ場所を、以前所有していたBMW2002やベンツ230/6でも何度も走っており、この三台の性能は、

パワー・ウエイトレシオで言うと、356B-Super90:10.5/ps、BMW2002A:11.0/ps、ベンツ230/6:12.0/psとなり、

ほぼ同じ位と言っていいはずなのですが、明らかに356はパワフルで、プラス30ps以上あるんじゃない?

という感覚です。表示馬力と実際のギャップをものすごく感じさせられましたが、本当に豪い違いです。

BMW2002だとTiかtii位、ベンツだと280SL位、自分のパサートと同等位の感覚なので、不思議ですよね。

356フリークによると、この車の最高速は184kmですが最高巡航速度だそうで、実際には200km近く?

というお話を伺いました。昔のポルシェの場合は、馬力や最高速等のデータが非常に控えめですね。



そして、二点目ですが、30メートル程続く石畳を走行した時です。例えて言うならばボディが幽体離脱?

したかの様に音と振動がボディに伝わりません。'97:丸目のベンツ、'76:ベンツ230/6、'04:VWパサート、

より明らかに静かで快適に感じますが、大袈裟と思われるでしょうね。違いますよ!本当なんです!

45年前は、356がスポーツカーであり完成された自動車でもあった事が窺い知れて嬉しく思いましたし、

まだまだ知ってそうで知らない事がたくさんあるもんだと、体感する事ができて幸せを感じています。

後日、メッキ部分の掃除をしている時に力をかけるとボディが結構揺れますので、やはり足廻り関係?

の影響は大きいようですが、防音設備は皆無と言っていい車だけにやはり不思議な感じがします。



2.356Bはスポーツ・カーとしてはどうなのか?

先ず一番最初に違和感を感じたのは、ステアリングとブレーキングのフィーリングで、ステアリング自体の機構は、

ウォームアンドローラというBMW2002と同じ種類のものなのですが、切り初めがほんの少しの曖昧な所と、

切れ角が少ない事が気になりましたし、ブレーキング時のフィーリングでも全輪共ドラム・ブレーキの為なのか、

効き始めにほんの少しの時間差がある事も気になりました。やはり、機構自体の設計の旧さ故か、

いたしかたないのでしょうが、当時としてはこれが当たり前で、かつ、飛び抜けてもいたのでしょう。

山道で攻めてみると165/15の細いリヤ・タイヤはすぐグリップを失いますが、素早いカウンターをあてる事と、

アクセルを踏み続けていれば、特にコントロールしずらく危険を感じる等という事は全く有りませんでしたし、

この様な場面では、足廻りの柔らかさが気になると思いきや、そんな心配は全くの的外れでした。

十分以上に楽しめますが、ポルシェの信条でもあるダイレクト感という点だけは少しマイナス点と言えます。

昨今のクラッシックカー・レースでアルファロメオやロータス等の後塵を拝しているのは、堅固故に重たいボディ??

が、起因しているであろう事は疑う余地が有りませんが、ボディの造りって本当に大事なのですね。

ポルシェ、ベンツ、ワーゲン、ボルボの様に目立たないが一番大切なボディを疎かにしないのは素晴らしい。

<写真は356Bのイメージショットです>
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元々素性の良い車両を丁寧にレストアすれば、この様に素晴らしい完成度となるという、

まさにお手本のような車両になっていますね。さすがに老舗の(株)アウトバーンモーター!

この車は米国からの輸入物で素性自体はっきりしていませんので、フルレストアの括り?

に、入るかと思われますがフルリストアと称したポンコツBMW2002Aと比べてみて頂ければ、

一目瞭然、天と地ほどの差だという事がお解り頂けるでしょう!これがフルレストアです!!

ちなみにベース車両でも356B・Super90は350万円以下では手に入らないでしょうから、

同じレストア料金で、仕上がりがここ迄違うというのは、その店の姿勢や努力や良心!!

という最も重要な部分が問われる事になります。マルニの時の様な嫌な思いをせぬ様、

皆さんも旧車を購入をする際には即決せずに、店の評判等も事前チェックしましょう。

話を変え、師匠も遠乗りで356が気に入った様子なので、巷の356フリークとは違う?

356の歴史やポルシェの持つポリシー等という角度から、今後も勉強していくつもりです。

そうそう、今まではドアの閉まる音とフィーリングはナロー911が最高だと言ってましたが、

356の音とフィーリングはそれに勝るとも劣らない程である事が判ったのも発見でした!